校長室の窓から

2024年4月30日 ともに歩むカトリック学校

 昨年の大型連休後に新型コロナウイルスが5類感染症となってから、早いもので1年が過ぎました。マスクをするのを忘れてしまうほどコロナ前に近い生活様式に戻りつつある一方で、コロナ禍で身に付いた新しい生活様式が当たり前になっていると感じられる場面も少なくないのではないでしょうか。

大型連休の前半、修道会の本部(名古屋)で行われた会合に参加したあと東京に移動し、毎年この時期に行われる「全国カトリック学校 校長・理事長・総長・管区長・司教の集い」という長い名称の会合に参加してきました。GW中の旅行ということで大混雑を予想していましたが、以外にも人の流れはスムーズでした。新しい生活様式によって、自宅でゆっくりと過ごす人が以前よりも多くなったのかもしれませんね。

名古屋へ出発時の八重桜は満開(聖霊ドミトリー玄関前)
帰宅時には半分葉桜に変身。
どちらも美しいです。
東海道新幹線の中から見た富士山

2日間の日程で開催された会合のテーマは「ともに歩む教会とカトリック学校~シノドスの方法から学ぶ~」でした。シノドスとはギリシャ語で「ともに歩む」という意味です。昨年の夏の水害によって被災した本校のために、全国のカトリック学校の皆様が様々な形でご支援をしてくださいました。目には見えなかったつながりが、はっきりと見えるようになった体験でした。私たちは、このつながりを生かして新しいカトリック学校のあり方をともに模索しようとしています。カトリックの精神によってつながっているということは、教会とつながっているということ。教会とつながっているということは、世界とつながっているということ。世界中の人々の喜びや悲しみと心が響き合うことができるなら、この世界に本当の平和が訪れることでしょう。カトリック学校で学ぶ生徒と教職員一人一人の心に、すべてをひとつに結ぶ聖霊が、力強く働きかけてくださいますように。

講演者の話を聞く従来通りの会合風景
グループごとに円を作って会話をする新しい方法。互いの言葉に真剣に耳を傾けることからシノドスの歩みは始まります。

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