校長室の窓から

2024年7月3日 Sr.Scholastica 小笠原玲先生ご帰天のお知らせ

1986年から2001年までの15年間、本校の校長をお務めになった、シスター スコラスチカ(小笠原玲)先生が7月3日、名古屋の聖霊会本部修道院にてご帰天なさいました。88才でした。

校長時代のスコラスチカ先生

シスターは秋田県のお生まれですが、1歳~17歳まで、お父さまの仕事の関係で佐渡島で過ごされました。高校3年生になる時に聖霊高校を紹介され編入し、ここでキリスト教に出会いました。カトリック信者であった担任の新井恵子先生との出会いでミサに参加するようになり、キリスト教の勉強を始めました。高校卒業後は、1955年に開設したばかりの聖霊短大の事務局で3年間勤務しました。この時期に、友人と共に教会の神父様のところへ通い、1957年の復活祭に秋田聖霊修道院の聖堂で洗礼を受けました。1958年に聖霊短大の英語科に入学。1960年、卒業後は、名古屋の聖霊中学校で英語の教師となりました。聖霊会への道も神様が準備してくださったかのように、1963年10月に修道会に入会しました。

1968年から1970年まで、秋田聖霊中高で英語の教師をした後、1970年から3年間、東京の聖心女子大学で外国語文学を学びました。1973年から再び秋田聖霊中高で教職につき、1978年から1980年までアメリカのジョージタウン大学大学院言語学科で学び、1981年再度秋田聖霊中高に復職し、1983年から副校長、1986年から2001年3月まで校長職にありました。秋田の聖霊中高には合算して27年間奉職しました。校長職にあった15年間の間に、アメリカの語学留学、国際コースの開設、オーストラリア姉妹校との連携協定など、本校のグローバル教育の基盤を作ってくださった他、特進コースの開設にもご尽力なさいました。2000年9月に聖霊会日本管区の管区長に就任したため、2001年3月で秋田聖霊中高を退職なさいました。

スコラスチカ先生は夕方の聖堂が一番好きだとおっしゃっていました。なぜなら、ステンドグラスが最も美しく見える時間帯だから、と。(写真はある日の夕方に撮影)

シスターが毎日祈っていた本校聖堂
シスターがいつも座っていた場所
昨年の聖霊祭にて
2022年9月敬老の日のお祝い(修道院で)

シスタースコラスチカ先生の‟いのち”を通して、神様が聖霊学園に与えてくださった数々のお恵みに心から感謝しながら、天国での永遠の安息を心を合わせてお祈りいたしましょう。

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