校長室の窓から

2024年7月11日 あれから1年・・・

あの日から間もなく1年を迎えます。復旧工事は今も続いています。

今日の工事の様子。ルルド館と聖堂の間の中庭に設置される電気設備。

皆さんは、2011年に起こった東日本大震災の時に、植物たちも津波の影響を受けたという事実について聞いたことがありますか?震災前には見られなかった花が突然咲いたり、花や野菜がすくすくと育ったり、という話が聞かれました。もともと土壌の奥深くに埋まっていた種が津波で掘り返されて芽吹いたものや、復旧工事によって持ち込まれた土砂などの中に種が含まれていたものが育ったと考えられています。私たち人間にとっては、艱難辛苦でしたが、津波によってリセットされた環境は、植物にとってはむしろ分布を広げるチャンスとなったとも言われます。

今朝、生徒玄関前で私が発見した風景も、1年前の水害の影響なのかもしれません。

汚水に沈んだ大きな石の上に植物が・・・
石の上に姿を現した小さなもみじの木(中央部分)
多様な種類の植物が一か所に密集しています。
ピンクの昼顔の花が仲間と離れてしまったようです。

聖霊ドミトリーの玄関前も・・・

美しいつる植物が出現!
花も葉も例年よりずっと大きく成長したアジサイ
ミツバチ(中央ちょっと右下寄り)がとても小さく見えるほど巨大です。

浸水被害は土地や環境に害を与えただけでなく、逆の側面も持っているということですね。

地球温暖化に伴う気候変動の影響により、年々、短時間強⾬の発⽣頻度や降水量が増⼤しています。この夏もすでに日本の各地で起こっている大雨災害によって、困難な状況に置かれている人々も数多くいらっしゃいます。その方々に、今、最も必要な支援と復旧への希望が与えられますように。

明日の朝礼では、1年前を思い出して、全校で心を合わせて祈りを捧げたいと思います。

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