校長室の窓から

2024年8月27日 新しい言葉との出会い

皆さんは‟Somethingism”という言葉を聞いたことがありますか?

私は先日参加した研修会で、初めてこの言葉を耳にしました。「自分にとって新しい言葉に出会うと、自分の世界が広がる」とイエズス会の李聖一神父様が話しておられましたが、私にとってこの言葉‟Somethingism”との出会いは、まさに世界が広がる体験となりました。

研修の中では、「何かがあることを感じとる体験」という表現でこの言葉の意味が説明されていました。身近な例を考えてみると・・・「幸せを呼ぶキノコ」です。

昨日8月26日の朝の写真です。
2つのキノコが新たに顔を出しました。

ヤンセンホールの「幸せを呼ぶキノコ」は、7月16日以来、今もまだ顔を出し続けています。7月16日、それは、昨年の大雨災害で本校が被災した7月15日の翌日です。電気・水・ボイラーなどライフラインのすべてが破壊され、校内の活動がストップしたのが昨年の7月16日でした。私たちの日常生活の当たり前が途絶えた日とも言えます。そのちょうど一年後、今年の7月16日に、‟幸せを呼ぶキノコ”と呼ばれるキノコが顔を出しました。何か不思議な力が働いているのを感じました。‟たまたま”と言う言葉で片づけてしまうこともできるでしょう。でも、昨年は無くなってしまった学校生活が戻っていることに感謝し、あたり前とも思える日常生活の一日一日を尊いものと感じる時、それは‟Somethingism”の体験と結びつくと思います。

英語科の森悠子先生に、もう少し詳しく‟Somethingism”の意味を調べていただきました。

「特定の宗教には属していないが、何らかの目に見えない偉大な存在や力が存在すると感じること、感じている状態のこと」

コロナや水害を共に乗り越えてきたこの春の卒業生が校長室で元気な姿を見せてくれました。

目覚めた心で生活していると、不思議な出会いや出来事をたくさん体験します。具体的な体験や学び、心に湧きあがってくる問い、他者との対話や分かち合いなどを通して、本校で学ぶ生徒たちが、日々の生活の中で、たくさんの‟Somethingism” の体験に出会うことができますように願っています。生涯を通して‟すべてのいのちの幸せのために人々と共に輝く光の子”であり続けるために・・・

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