校長室の窓から

2024年9月26日 イエスに会ってみたい

前期期末試験3日目。試験期間中は11時50分で試験が終わり、清掃後に下校となります。

12時半ごろ聖堂をのぞいてみると、最前列の席に生徒が2人並んで座っていました。話をしているわけでもなく、静かに前を向いて座っているその後ろ姿から、お祈りをしていることが伝わってきました。残り一日となる明日の試験を頑張るための力が与えられるように、私も彼女たちのためにお祈りしました。

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先週、仙台で行われた『東北塾』という研修会に参加しました。東北地区のカトリック学校の先生方が集まり、学び合う貴重な機会です。講師の長崎南山中学高等学校校長 西 経一神父様の講話の中で、普段、私たちがあたり前のように経験している損得勘定や等価交換が通用しないのが教職という職業であるという言葉を聞き、深く納得させられました。自分にとって損になる、得になるというような判断基準は通用しない世界、‟あなたが幸せでなければ、わたしも幸せではない”というまさに神の国の世界を垣間見る天職に呼ばれた喜びと感謝を参加した先生方とともに分かち合いました。

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損得勘定と言えば、今日の福音(全世界のカトリック教会共通で決まっている毎日の福音朗読の箇所)ルカによる福音書9章7-9節に登場する領主ヘロデです。噂に聞くイエスという人物が自分にとって損になるのか、得になるのか、これがヘロデの行動の物差しでした。そんなヘロデが「イエスに会ってみたいと思った」と記されています。イエスは何者なのかを知りたいと思う人、ぜひ福音書を読んでみてください。損得勘定ではない世界、 “幸せになるにはどうしたらよいか”に対する答えを見出す鍵が隠されていますよ。

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