聖霊学園の歩み history

聖霊学園のあゆみ1908年～現在

聖霊学園は2023年に創立115年を迎えます。
県内最初のミッションスクールとして、秋田の地に誕生し、カトリックの世界観に基づいたグローバル社会への飛翔と女子教育の発展に貢献してきました。

“With patience and the help of God,
many things change in time.
Perhaps at first something seems to be an unbearable cross,
but later on, thanks to God,
one notices how roses have bloomed out of all thorns.”

– St. Arnold Janssen

Ⅰ誕生期 1908~1911（明治41~44年）

1908年11月3日、秋田は格別の快晴に恵まれ、吸い込まれそうな深い秋晴れの空が広がっていました。「私立楢山幼稚園」では、木の香もかぐわしい園舎で開園式が挙げられ、園長シスターピアはたどたどしい日本語であいさつ文を読みあげました。聖霊学園の歴史のはじまりです。翌1909年には「私立女子職業学校」を開校しました。

Ⅱ萌芽期　1912~1926（大正元年～昭和元年）

1911年3月、初の卒業生3名を世に送り出しました。この年4月、師範科を設置。在校生は22名であり、一教室に全生徒を収容して授業を行っていました。1915年、校名に初めて「聖霊」という名が付き、「私立聖霊学院女子職業学校」と改称。1923年には「聖霊女学院」と再改称しました。

Ⅲ成長期　1927~1945（昭和2～20年）

1928年、秋田県唯一の私立の高等女学校「聖霊高等女学院」として認可され、1931年には制服がセーラー服になりました。1936年、最初の校旗を制定。戦争が始まり学校生活は一転したものの、暗く厳しいこの時期にも、生徒と教員が力を合わせて勤労奉仕を行い、地域社会に希望を与え続けました。1945年に秋田県出身の作曲家成田為三氏の作曲により制定された校歌は、今も大切に歌い継がれています。

Ⅳ新学制のもとで　1946~1957 (昭和21~32年)

終戦・・・1947年、戦後の新しい教育理念を示す教育基本法が制定。本学園でも同年3月、中学校の設置が認可され「聖霊中学校」が発足しました。1954年には、敷地内に「聖霊女子短期大学」が設置され、中学から短大までの8年間の一貫教育が実現しました。制服が現在の制服に変わったのは1955年のことです。1956年、シスターピアが秋田県功労賞、秋田県文化章を、1957年には、藍綬褒章を受章しました。

Ⅴ発展期　1958~1977 (昭和33～52年)

1958年、創立50周年の記念事業として、初の鉄筋コンクリート校舎を建築。この校舎の一部は現在も大切に使用しています。50周年記念式典は秋田市立体育館で行われ、学園の目覚ましい発展を喜び、学園を育てた多くの人々への感謝と賛美をささげました。1963年11月17日、シスターピアが帰天。1977年、フェンシング部がインターハイで初優勝。

Ⅵ充実期 1978~1997（昭和53~平成9年）

現在の学園の教育目標「光の子として歩みなさい」は1988年に設定されました。聖書からとられたこの言葉は、学生、生徒、園児が神に期待される人間に成長できるようにという願いが込められています。1992年、高校に「国際コース」開設。オーストラリアのSacred Heart Collegeと姉妹校提携を結びました。1993年には「特進コース」も開設されました。

Ⅶ少子化の時に 1998～（平成10年～　）

2003年10月5日、学園の創始者アーノルド・ヤンセン神父が列聖され、カトリック教会の聖人という称号を授与されました。2005年、文科省からSuper English Language High-Schoolに指定され、2006年には、新たな姉妹校、オーストラリアのOur Lady of Mercy Collegeとの交流を始めました。2008年、秋田県民会館で聖霊学園創立100周年記念式典を挙行。2014年からは中学生の募集を停止しています。少子化に伴う学園の未来を描きながら、聖霊の歴史を日々新たにしています。