校長室の窓から

2024年6月26日 すばらしい1日でありますように!

どんよりとした曇り空。気温は20度を下回る涼しい朝を迎えました。

8時頃、生徒玄関前に立っていると、自動扉側の入り口から出てきた一人の男性が、満面の笑顔で「すばらしい一日でありますように!」とお声をかけてくださいました。配達に来てくださった業者さん??と思いながら、突然のこのあいさつに戸惑った私は「すばらしい一日でありますように!」と同じ言葉を返しました。とても清々しい気持ちになりました。

後ほど、この男性は、昨日紹介したバルセロナからの聴講生、恵理奈さんのお父様であることが分かり、納得しました。海外では、これが普通のあいさつです。Hope you have a wonderful day!

清々しい気持ちで校長室に戻ってくると、普段は当たり前の風景の一部になっている一枚の短冊が目に留まりました。国語の先生として本校に長くお勤めになった関谷都志子先生がお書きになったものです。2年前、私が秋田に戻ってきた時にプレゼントしてくださいました。

「窓下有涼風」(まどしたにりょうふうあり)校長室の窓から眺める学校の風景や自然の気配を楽しむ時の心の安らぎ、静かなひとときが、この言葉にピッタリです。今朝の涼しい風の心地よさと、先ほど体験した清々しいあいさつとともに、改めてこの短冊に込められた関谷先生の思いを深く感じることができました。

  

午後は1年生全員が参加し、進路ガイダンス「職業理解講演会」を行いました。どのような職業が世の中に存在しているのかを知り、AI化による今後の職業について学ぶことが目的でした。

AI技術の進歩による仕事の変化や、AIが変わることができない仕事への理解を深めました。今後の職業は「人と人」のコミュニケーションがこれまで以上に重視されます。気持ちの良いあいさつ、気持ちの良いやりとり、キャッチボール、相手の話に耳を傾ける姿勢など、学校生活の中でちょっと意識することによってコミュニケーション力を高めることができるはずです。なりたい自分になるための旅はもう始まっています。チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の佐々木啓子先生、ご講演ありがとうございました。

明日から出張で名古屋、仙台に出かけます。また来週、校長室の窓からお会いしましょう。

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