校長室の窓から

2024年10月8日 作曲家の新垣壬敏先生ご帰天のお知らせ

『聖霊学園学園歌』の作詞&作曲者、新垣壬敏(あらがきつぐとし)先生が、先週10月2日に天国に召されました。

聖霊学園は2008年11月1日に、秋田県民会館において創立100周年記念式典&記念ミサを盛大に祝いました。学園歌は、創立100周年を記念して当時の理事長シスターマルセリーナ平垣ヨシ子先生が新垣先生に委嘱したものです。園児、学生、生徒たちが練習を重ね、記念式典の当日、大合唱しました。その歌声をステージ上で聴いてくださった新垣先生からメッセージもいただきました。

秋田の大自然の営みと共に生きるわたしたちが、その恵みに感謝し、神の愛に包まれて光の子として歩み続けることができるようにという願いが込められています。なぜ春、夏、秋だけで冬は無いの?と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。秋田の冬は、新しい命の芽生えを希望を持って待ち望む特別な季節です。目には見えない命のエネルギーが冬の間に蓄えられ、春、夏、秋に開花するイメージを新垣先生がお話してくださいました。

本校の聖歌集には、1番が校歌、2番がこの学園歌、そして最後の曲39番はハレルヤ・コーラスが載っています。『校歌』&『ハレルヤ・コーラス』は今も歌い続けていますが、『学園歌』はコロナ禍で練習できなかった時期から残念ながら途絶えています。

新垣先生は、日本の典礼音楽(教会音楽)の発展のために貢献なさいました。本校の聖歌集32番の「ごらんよ空の鳥」も先生の作品のひとつです。この曲の歌詞やメロディーからも神様の愛を伝えたいという先生の思いが伝わってくるように感じます。

音楽を通して、今もわたしたちの心を豊かにしていただいていることを感謝しながら、新垣壬敏先生の天の国での永遠の安息を共に祈りましょう。天から「ごら~んよ そらのとり~~」「ごら~んよ そらのくも~~」と聞こえてきそうな気がしますね。

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