校長室の窓から

2025年2月26日   3年生卒業感謝ミサ・看護医療コース特別授業

自宅研修期間を終えた3年生が約1カ月ぶりに登校しました。3月1日の卒業式の準備期間に入りました。

卒業式の歌練習を終えた3年生は、教会へ移動しました。広小路にあるカトリック秋田教会まではゆっくり歩いてもで20分ほどの距離です。

教会に到着した生徒たちの様子
司式は神言会の飯野耕太郎神父様です
聖書朗読は3年間何度も耳にした「光の子として歩みなさい」の箇所です。
クラス代表6人の共同祈願担当の生徒たち
頂いた恵みへの感謝、友人、家族、先生たちのため、災害や紛争で苦しむ人々のために祈りを捧げました
派遣の祝福と同時に教会の鐘が鳴り響き閉祭しました。絶妙のタイミングにびっくり!実は…正午の合図でした

ミサの後、祝福に満ちた卒業式となるよう、3年生全員が心を一つにして準備することを確認しました

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秋田市で、「命の学びの場」として女性や家族を支援する活動を続けているNPO法人“ここはぐ”。主宰者の小田嶋麻貴子さんをお迎えして看護医療コースの生徒たちに特別授業をしていただきました。

小田嶋さんは聖霊の卒業生です。ご自分の過去のつらい体験も分かち合ってくださいました
 “ここはぐ”の活動はテレビ番組でも取り上げられました

命を生み育てようとしている人や、命と向き合っている人たちの力になれたらという熱い思いを抱いて人々に寄り添い続けている先輩のお話に、生徒たちは真剣に耳と心を傾けました。

小田嶋さんは、流産・死産・新生児死などで赤ちゃんを亡くされたご家族にも寄り添っています。大切な小さな命が家族の一員として一緒にいることができるように・・悲しい経験が少しでも癒されるように・・

秋田杉で作られた「おくりばこ」(棺)の中にはお布団・産着・お骨入れなどが入っています。大きいサイズには、赤ちゃんのお顔を見れる小窓がついていました。

小さいサイズ
木で作った「おもちゃのくまちゃん」
赤ちゃんのお顔が見える小窓付きは大きいサイズ

一針ひと針、手で縫った可愛い産着にも触れさせていただきました。優しい気持ちになれるような気がします。いろいろなデザインやサイズがありました。

「たいせつなもの入れ」(お骨入れ)は、国産ヒバを使用したまんまるの丸型と、樺細工を使った筒形の2種類。どちらもこのまま一緒に出かけたり、側に置いておくことができそうです。

大切な赤ちゃんを亡くして悲しんでいる人たちがたくさんいることを知り、自分が頂いている命の使い方(使命)についても深く考えさせられたことでしょう。看護・医療系の道を志す生徒たちが、悲しむ人、つらい思いをしている地域社会の人々の側に寄り添い、癒しと希望を与える光の子して歩み続けることができますように。

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