カトリック研究会の1年生部員2名が顧問教員とともに、3月25日東京・山谷(さんや)でのホームレス支援ボランティア研修を行いました。この活動は、ホームレス(野宿生活者)の人々を支援する炊き出し(食糧提供)の体験をとおして、現代社会が抱える貧困・経済格差の問題を知ることを目的としています。
山谷とは、旧地名由来の通称で、台東区の一角にあります。そこは1990年頃まで日雇い労働者が集まる地区で、簡易宿泊所(俗語でドヤ)が密集し、仕事に就けない人が数多く野宿(路上)生活を送る場所として知られていました。今は、その大半の人が生活保護を受け、簡易宿泊所が改築された安アパートで暮らすようになっていますが、貧困、経済格差の問題を映し出す場所であることは昔と変わりません。部員たちが参加したのは、カトリック修道会「神の愛の宣教者会」が毎週行っている活動で、この日も多くの、国籍がさまざまなボランティアが参加し、材料の仕込みからパック詰めまで流れ作業で400個近くのカレーライス弁当を作りました。これを隅田川河川敷で約350人に配りました。