健康栄養専攻の公開講座「口から食べる幸せ~未来の自分のために」が9月22日(土)と10月27日(土)の2回にわたって本学を会場に開催され、一般の参加者、卒業生、健康栄養専攻の在学生などが参加しました。
初回の9月22日は、本学の伊藤雅子講師、ニュートリー株式会社の鈴木繁氏により、「飲み込みやすいソフト食」と「健康寿命を延ばすための栄養」をテーマに、講演が行われました。摂食・嚥下(えんげ)の仕組みや健康・生活との関わり、嚥下困難なかた向けの食事の形状などについてわかりやすく解説され、参加者は熱心に耳を傾けました。
2回目の10月27日は「おうちでできる嚥下食を作ろう」がテーマでした。本学の伊藤雅子講師とニュートリー株式会社の管理栄養士、木村道代氏による調理デモンストレーションの後、参加者はグループに分かれて実際に介護食を作りました。
一般の参加者の一人は、「食べ物を飲み込みにくいと感じる人にどのような形状がよいのか知りたいと思って、参加しました。柔らかくするなどの工夫はしていますが、どのような段階で、どのような状態がよいのか、これまではわかりませんでした。とても勉強になりました」と話していました。
また、学生からは、「製品を利用することによって、味噌汁などの日常の料理が飲み込みやすくできることがわかりました。液状の食材を、必要な分だけ、とろみをつけて作ることができるので、とても便利だと思いました」、「実際に作ってみて、飲み込みやすい形状がどういったものかが理解できました。嚥下困難なかたにとって、安全で食べやすく美味しいと感じてもらえる食事を提供することの大切さを改めて感じました」といった感想が寄せられました。栄養士を目指す学生たちにとっても学ぶところの多い講座となりました。
[写真1:初回の講演会]
[写真2:講演の様子]
[写真3:講師によるデモンストレーション]
[写真4:調理実習]
[写真5:鮭の照り焼き、里芋の煮物、ほうれん草のおひたし、味噌汁ゼリー]
[写真6:おかゆで作ったきりたんぽ]